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奈良市 もちいどのセンター街
ホームページ : http://www1.kcn.ne.jp/~mochiido/
関連HP : 社団法人奈良市商店街振興会
もちいどのセンター街は三条通商店街、東向商店街、小西通商店街と並んで奈良を代表する商店街のひとつである。場所は、近鉄奈良駅から東向商店街を抜け、三条通りを東にすぐ。もちいどのを漢字で書くと『餅飯殿』です。(へえ〜)
三条通側 |
私が高校生だった頃、奈良の商店街で一番ステータスがあった商店街がもちいどのセンター街だったが、最近では多くの商店街と同様に地盤沈下が著しい。立地的には近鉄奈良駅に近くて観光スポットもあり恵まれているが、空き店舗も目立つし日曜日に休業している店舗もある。何よりも、店舗数は多いが魅力のある店舗は限られているし業種構成も今ひとつである。 ここで紹介しているような、ならまち長屋、自然の布館など魅力的な店舗が出店しているものの、商店街全体を救うものではない。特に通りの中程から奥は時代遅れの雰囲気の店舗が数多くある。 |
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人通りは結構あった |
奥に行くと通行量は少なくなる |
奥が下御門商店街 |
空き店舗や日曜休業が多い |
寂れた半地下のモール? |
奈良マーチャントシードセンター |
代表的な店舗 |
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●ミツハシ(スポーツ) |
●三条通との角にある中谷堂 |
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奈良でスポーツ用品と言えばミツハシ、それ位有名で郊外部や他府県にも店舗もあります。もちいどのセンター街には写真の店舗の反対側にも店舗があります。 中谷堂は、草餅、煎餅など和菓子の店舗ですが、写真右で分かるように杵と臼で草餅をついていたりと手作りのパフォーマンスなどで観光客に人気の店舗です。私も行く度に草餅か抹茶ソフトクリームを買って歩きながら食べています。 |
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●かまごぼ・天ぷらの『魚万』 |
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魚万はテレビでも紹介されるほど有名なかまぼこ・天ぷらのお店です。奈良では昔から美味しいと評判の店舗でしたが、店の内外装も素晴らしいです。視察した時に揚げたてのイカ棒(いかの天ぷら)を食べましたが、柔らかいイカがいっぱい入っていて本当に美味かった。ここの天ぷらは超お薦めです。また練製品以外の加工食品も品揃えされています。 |
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●自然の布館&もめん資料館 |
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2003年8月にオープンしたばかりの自然の布館&もめんの資料館です。ここは益久染織研究所が運営するお店で、自然の綿や手つむぎ糸、和紡布やこれらで作った寝装、衣料、雑貨などを販売しています。他にも竹炭や流木炭など自然で健康・安心にこだわった商品もあります。詳しくは
http://www.masuhisa-naturecolor.co.jp
を見てください。 なお、当サイトのお店拝見でも紹介しています。 |
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★新しいスポット 『ならまち長屋』 三条通側から入って少し行くと左側に狭い路地があり、そこに『ならまち長屋』という横丁型のミニモールがあります。ちょっと店舗数が少ないとは思いますが、このならまち長屋は奈良の新しい観光・買物スポットになると思います。 下段の中央はファラフェル・キング(Falafel King)というイスラエルの伝統的ベジタリアン・ファースト・フードのお店で日本初登場とのこと。添加物を一切使用しない素材を使用した手作りのナチュラル&ヘルシーフードです。 |
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ひとこと
私にとって思い出も多い商店街だけに現状は残念と言わざるを得ない。恵まれた環境や立地の商店街の衰退に共通しているのは、商店街全体としての新陳代謝、すなわち店舗の入れ替え、業種転換などが進まないことである。また、個々の店舗も改装などの追加投資を怠ってきたためである。このもちいどのセンター街にはスポーツのミツハシや魚万など今でも高い支持を得ている店舗があるが、良い店ほど継続して変化している。それに対して他の多くの店舗は一体何をしてきたのだろう。
もちいどのセンター街はホームページを開設しているが、累計アクセス数が僅かに2978(2003年10月5日現在)でしかない。各店舗を通じてホームページの案内物や広告に刷り込むなどしていないのだろう。何のためにホームページを開設したのか良く考えてもらいたい。
これほど恵まれた商店街であれば活性化は簡単に出来る。しかし逆説的になるが活性化が可能だから活性化出来ないのである。例えば、商店街の全ての店舗を商店街管理運営組織が借上げて、モール建設、業種構成、リーシング、店舗配置などを行えば素晴らしいモール型商店街になる。けれど良いプランほど個々の店舗の賛同は得られないから実現しないのが現実である。
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