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奈良市 小西通商店街

 ホームページ :
 関連HP : 社団法人奈良市商店街振興会
       
 小西通商店街は、近鉄奈良駅の南側から三条通りにつづく商店街で奈良を代表する商店街のひとつである。位置的には東向商店街と並行している。
 この商店街は、奈良のファッションリーダーとも言えるほどファッション関連のショップが多く、奈良ビブレを中心に若者が多い商店街となっている。


近鉄奈良駅側
 視察した日が10月の日曜日ということもあり、観光客、買物客で人通りは非常に多かった。奈良は普段から来ているものの、ゆっくりと見てみると随分と新しい店舗が出来ているものである。
 近鉄奈良駅からすぐであること、核店舗となる大型店舗があることなど環境に恵まれているが、それ以上に新しい商業施設や店舗が次から次へと誕生していることが活性化になっている。他の商店街と違い、昔から、あるいは以前から比べて格段に良くなっている商店街である。
 

三条通側

人通りは多い

東向との横丁(アルテ館がある)


代表的な店舗

商店街の核である奈良ビブレ
 小西通りはファッションの店舗が多いのですが、その核となっているのは奈良ビブレです。昔はニチイ奈良店でした。
 新しいファッションの店舗としてB系のFREESTYLEやきれい花などがあります。FREESTYLEは当サイトの店舗訪問で紹介しています。
 小西通りには昔懐かしい店舗もいくつか残っていて、質屋さんは昔と殆ど変わっていません。鮮魚の畠中水産は奈良では評判の鮮魚店で今も頑張っているのは嬉しい限りです。
  さて残念だったのは、小西通りの名物だった夫婦饅頭(回転焼)の店が閉店していました。5千円札や1万円札を出すと怒る頑固な店でしたが、ここの回転焼が大好きな私にはショックです。

FREESTYLE (B系ファッション)

METHOD

きれや花(古着・晴れ着・和装小物)

質屋(左の路地は東向商店街へ)

昔から評判の魚屋さん

名物の夫婦饅頭(回転焼)は閉店した


PAKET(いそかわ奈良店)
 PAKETは奈良を代表する食品スーパーのいそかわの奈良店。以前は普通の薄汚れた田舎の食品スーパーという感じでしたが、改装して全くイメージの違う店舗になっています。
 店舗の内装(色調・デザイン)や什器は素晴らしく、高級感溢れる店舗になっています。品揃え面でもインストアの出来立ての惣菜やこだわりの食材なども揃えておりコンセプト通りの店になっています。それに観光客の買物も多かった。
 2階の飲食コーナーは屋上デッキのカフェ風となっており心地よい雰囲気の中でコーヒーや食事が楽しめます。


AXE UNIT
 AXE UNITは、レンガ造りのスペイン風?の異国情緒ただようビル型のモールです。アジアンテイストの雑貨店やおしゃれなカフェ・レストラン、美容室など8店舗ほど入居しています。今や奈良の人気スポットになっています。
 入居しているテナントはどれも個性豊かな魅力的な店舗です。アンロンはベトナムの雑貨、ZAKKA cageは木工作家や陶芸家による作品など。
 飲食ではカフェ・レストランのmellow cafeは人気が高く満員でした。既に多くの雑誌やホームページも紹介されています。
 今度ゆっくりと視察・取材をしたいモールです。

COTOモール(奈良大丸)

東側(東向商店街側)のビル部

西側(小西通側)のモール部
 COTOモールは比較的古くからあるが、現在の建物は大幅に改築(新築かも)したショッピングモールである。私が高校生の時は奈良大丸という百貨店というより衣料スーパーのような業態であった。それをショッピングモールにしたわけであるが、最初のCOTOモールは、東向商店街側がビルで小西通商店街側はコンテナを再利用したものであった。現在は、東向商店街側がビルで1Fにファッション関連ショップ、2Fが無印良品となっている。小西通商店街側はオープンモールのようになっている。
 全体的には、ファッションモールとしては良い感じで人気も高い。また、両方の商店街を通り抜ける通路としても利用できるメリットもある。

アルテ館
 アルテ館は小西通りと東向商店街をつなぐ横丁(路地)にある3階建ての集合店舗。中庭を囲むようになっているが、回遊性が悪いのか、入居している店舗が魅力ないのか、現在でも空き店舗がありもうひとつパッとしない。
 このアルテ館で有名なのが釜飯の『志津香』である。以前は小西通りにあったが現在のアルテ館に移転し、県庁から東大寺への途中にも店舗がある。私は小さい頃から奈良へ来るといつもここで釜飯を食べていました。奈良には美味しい店は少ないのですが、人に紹介するのはこの志津香の釜飯です。


ひとこと

 
商店街全体の質の高さ、魅力は間違いなく県下でナンバーワンである。他の商店街の多くがカラー舗装と街路灯がきれいになっただけで、商店街そのものは昔のままで陳腐化しているのに比べて小西通りは常に変貌し続けている。最寄り駅の乗降客数や大型の核店舗に頼るのではなく、商店街のいたるところで新陳代謝が進んでいるためである。
 この商店街の活性化のキッカケとなったのは、奈良ビブレやCOTOモール、アルテ館、AXE UNITといったプチ・モールであり、これによる移転など店舗の流動化と転業、そして競争意識などが好循環になったのであろう。また質屋や鮮魚店、和菓子店など古い店舗もあるが、全体が変わっていく中では陳腐化した店舗には見えず、逆に一種の雰囲気というか存在感さえ感じてしまう。
 この商店街で取り上げたいのは、B系ファッションのFREESTYLEである。ビルの前の僅か2坪足らずのショップであるが、若者二人が自分の感性で品揃えし、僅かな資本で商売をしているのは特筆ものである。若い人にも商売のチャンスがあることを彼らは示してくれている。商工会や行政は、何の努力もしないで活性化の名のもとに補助金を当てにしている商店街や商店主ではなく、彼らのような意志のある人の支援をすべきである。


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