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五條市 商栄会通り

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 関連HP : 五條ポータルサイト『メルポン』 五條市商工会青年部によって運営

 五條市は人口の減少が続き、高齢化が進む都市である。商栄会通りを含め、中心市街地に6商店街に300店舗強の店舗があるそうだが。既存の商店街の衰退は著しく、国道24号線などロードサイドに大型店舗や専門店が展開している。
 商栄会通り商店街は、JR五條駅前に位置するが、JR五條駅のダイヤ・乗降客数が少なく、駅前にも人影は少ない。駅構内の売店(キオスク)は昼までしか営業していないのだから。ただ五條駅構内には柿の葉ずしのたなかの直営店があり、柿の葉ずしや柿ワインなど五條の特産品を販売している。
 駅前には古い旅館などがあり、昔は吉野や十津川への玄関口として賑わっていた面影を残す。商店街は、駅前から国道24号線へ、須恵交差点で東西に十字の形に展開している。西端から商励会商店街が吉野川方面へ続く。
 商栄会通りのメインは、東西でかなりの長さがあるものの、既に廃業したり、シャッターを下ろした店舗が多いため、商店数は少ない。数えてはいないが40〜50店舗位だろうか。多分、店舗数は最盛期の半分以下になっているのではないだろうか。
 人通りは非常に少なく閑散としている。というより殆ど人通りが無い。また、店舗の殆どは老朽化というか古めかしいというか、良く言えば昔懐かしい店舗、悪く言えば時代に取り残された店舗が殆ど。店頭に人がいる店も少なく、客が来たら奥から出てくるのだろう。
 これはと思う店があれば写真に撮り紹介しようと思ったが殆どなかった。その中で石のスタチュー・タダという工房があった。このお店はお店拝見の方で紹介していますので見て下さい。


奥がJR五條駅

色褪せたカラー舗装


 商店街の活性化はどうなっているのかと思ったが、ここも他の商店街と同じく、カラー舗装(東西)と街路灯である。カラー舗装は、歩いている時は気付かなかったが、後で写真を見て気付いた。商工会関係者は、カラー舗装や街路灯を付ければ活性化と思っているのだろうか。 下記は、商栄会通りの空き店舗対策についての記事であるが、商栄会通りの現状では何の効果も得られないだろう。補助金を使って、1店舗貸し出して何になるのだろうか。


メルポン奈良新聞紹介

 平成14年10月30日(水)奈良新聞に五條市商工会が平成14年度奈良県商店街活性化先進事業で取り組んでいる商店街空店舗対策事業「メルポンチャレンジショップ」の紹介記事が掲載されましたのでご紹介さ
せて頂きます。

 空き店舗無料貸し出し  商業未経験者に  五条市商工会  

 五条市商工会(田中修司会長)は29日までに、意欲のある商業未経験者に、駅前商店街の空き店舗を無料で貸し出す事業の実施を決め、出店者を募集する。いずれも商店街活性化先進事業の一環で、国・県・市の補助金を受けて行う。県内で複数の商工会などが同様の事業に取り組んでいるが無料貸し出しは珍しい。
 貸し出されるのは、同市須恵3丁目のJR五条駅前商店街「商栄会通り」の中の一店舗。市商工会が空き店舗を借り受け、選定委員会の審査を通過した応募者が無料で出店できる。
 事業実施期間は平成14年12月1日から平成15年1月31日までの2カ月間で、応募者との契約は最長1カ月。1人分のスペースは1区画(約2坪)が原則。出店資格は18歳以上で、商売の未経験者で意欲のある人。商売経験者の場合は新分野への事業展開を検討している人。
  また同期間中、同じ事業の一環で無料出展ブースを設け、創作活動などを行う市民(または市内勤務者)に作品発表の場を提供する。年齢は不問で、出展は1週間単位。
  市商工会は「意欲のある人たちがチャレンジし、情報発信できる場を提供し、新しいにぎわいと交流を通して商店街全体の活性化を図りたい」と話している。商工会のホームページへの掲載など広告面でのサポートを行う。問い合わせは市商工会事務局、07472-3-2116。



殆ど人影がない

ひとこと
 商店街とは営利事業者の団体である。その団体が自らの再生に国・県・市の補助金が無ければ何もしないという姿勢こそが商店街衰退の最大の原因である。補助金があろうが無かろうが(貰える分は貰えば良いが)常に活性化を目指してアクションを起こすことが、陳腐化しないための絶対条件だと思う。
 大型店や専門店が出店すれば、雇用も生むし、税収もある。何よりも市民にとっての利便性が高まる。自助努力を忘れた商店街に湯水のごとく税金を使い、大型店の出店を抑制することが更なる退潮に繋がっているのではないだろうか。商店街の活性化とは既存の商店主の全てを救済しようとすることではない。
 
     

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