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経営改善のための施策(経営戦略)

 商店街を中心に多くの小売店を見てきたが、売上低迷はやるべきことをキッチリとしていない店舗が多いように感じた。時代に合わない品揃え、老朽化・手入れの行き届いてない店内、古い汚れた什器に稚拙な陳列、欲しい商品・新製品が少ない、いつ仕入れたか分からない商品、店休日が多い、営業時間が短い・・・売れなくなったと言うが、消費者から言わせれば『買うものがない、買いたくない店舗』となっている。
 小売業だけでなく全ての事業は、売上高・粗利益を増やし、同時にコストを削減することで最大の利益を追求するものである。自店舗・自社の状況に応じて実行すべき施策を検討してみよう。

 ●経営改善のための施策

 
  ・仕入政策
     取引条件の見直し(仕入原価、発注単位、発注方法、決済方法など)
     仕入先の変更、仕入先の集約
   ・経費削減
     人件費、光熱費、備品消耗品
   ・商品管理
     単品管理による在庫削減・鮮度アップ、売筋の欠品阻止(機会ロスの削減)、客単価アップ
   ・販売活動
     従業員の接客・商品知識のアップ、陳列・ディスプレイなどVMDの実施
   ・営業政策
     営業時間の変更・延長、店休日の見直し(店休日の削減)        
   ・販売促進
     折込チラシ、DM、新聞・雑誌広告、電子メール
   ・ホームページの開設
     インターネット通販、電子メール販促、認知度・信用力のアップ
   ・店舗システム
     POSレジ、ポイントカード(購買情報、顧客管理)
   ・店舗改装
     内装、外装、什器入替
   ・店舗機能の拡張
     店舗の拡大、駐車場の確保・拡大
   ・品揃え政策の変更(ターゲット顧客の変更)
     業種は従来通りだが、扱い品目や価格政策をターゲット顧客に合致するように変更する
     金物店→キッチンウエア専門店
   ・業種転換
     立地や市場のニーズや成長性の見込める業種に換える
     金物店→ヤングカジュアルショップ
   ・店舗移転
     より良い立地へ店舗を移転する
     郊外幹線道路沿、大型商業施設へのテナント出店、駅構内
   ・多店舗展開
     事業拡大のために店舗を増やす
     単独チェーン化、フランチャイズ加盟
   ・共同事業への参加
     共同店舗、共同販売、共同仕入、共同物流など(会社、組合)
   


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