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奈良県の小売系ホームページ その1

ホームページの数
 
メーカーや産直なども含めた一般消費者が商品の購入できるサイトを小売系のホームページと定義し、いくつあるか探してみた。その数は、2003年6月段階で 266である。実際には、まだ見つけていないのもあるので実際のところは分からないが、いずれにせよかなり少ないようには思う。
 さて、探すのが非常に大変だった。まず、奈良の地域情報系のサイトで検索したが、どれも掲載(リンク)が少ない上、リンク切れが非常に多かった。また、地元プロバイザーの会員ホームページで探したが、KCN以外は非常に少なかった。結局のところYahoo!で半数以上を見つけた結果となった。
 商品分類別のホームページ数は以下の通りである。複数の品群を扱っていたり、区分が明確でないものもある。

   18 食品・奈良特産(奈良漬・そうめん等)
   12 酒(酒造メーカー、酒小売)
    3 醤油醸造
   16 和菓子
    6 洋菓子・パン・材料
   15 生鮮・産直(生産販売)
    5 食品嗜好品(コーヒー豆・紅茶・お茶)
    7 加工食品・食品商店
    2 食品メーカー系
    3 食品スーパー
   13 衣服(婦人服・子供服・紳士服・呉服)
    4 布地・繊維
    9 服飾雑貨・宝飾・時計・アクセサリー
    3 靴・履物
    6 下着・靴下
   15 医薬・化粧品・理美容・健康
    8 スポーツ
   10 伝統工芸・陶芸
   15 家具・インテリア
   15 インテリア雑貨・クラフト
    4 花・園芸
    7 生活雑貨・食器
   12 台所用品・生活用品
   15 家電・パソコン・カメラ
   23 玩具・文具・書籍・CD・楽器
   16 自転車・バイク・パーツ
    7 ペット・観賞魚など


ホームページ開設の狙い
 ホームページを開設する狙いは、新規顧客の獲得による売上高増や既存顧客の来店を促すことであろう。この狙いは二つある。ひとつは、ネットを通じた販売を前提とした仮想(バーチャル)商圏でのネット通販、もうひとつは、実質(リアル)商圏の顧客に対する来店誘発もしくはネット通販である。つまり、バーチャル商圏を狙うのか、リアル商圏を狙うのか、あるいは両方なのかになる。
 一般的なネット通販はバーチャル商圏を対象としており、アクセサリー、インテリア雑貨など品揃えの差別化がしやすいもの、価格比較しやすいパソコン・家電などの買回り品が多いが、産直の生鮮品などもある。逆に商店街の商店などの多くは、否が応でもリアル商圏を重視したものになるはずである。

全般的な評価
 ホームページが狙い通りの成果となるかの要素はたくさんあるが、まず、自社・自店のホームページをどうやって知ってもらうか、つまり検索されるか否かである。今回探していて分かったが、バーチャルを前提としたものはともかくも、殆どのホームページはかなり検索されにくい結果となっている。
 特に、今後開設する場合は、Yahoo!への登録が非常に難しくなっているため、告知・認知戦略を十分に検討する必要がある。

 奈良の情報サイトは認知度が低くカウント数が少なうえ、コンテンツが不十分。(掲載数が非常に少
  ない、リンク切れが多い)
 ・Yahoo!で検索はできるものもあるが、Yahoo!の掲載数は膨大であり、よほど上手く検索しないと見つ
  からない。
 ・ホームページにリンクが少なく、検索エンジン系では上位に表示されにくい。
 ・商業利用のホームページとして、重要な要素が欠落しているものが多い。
 ・デザインやコンテンツが稚拙なものが多い。


 このようなことから、ホームページを開設したが、思ったほど成果には繋がっていないケースが多いと思われる。特に、リアル商圏に対するアプローチが完全に不足しており、ネットを利用する奈良県民にいかに告知するかが鍵になろう。
 
次回からは、ホームページの重要な要素別の分析を交えて意見を述べる。また、代表的なホームページの紹介もおこなう。

   1 運営組織(小売業・製造メーカー・個人など)
   2 ドメイン(独自ドメインか否か)
   3 更新履歴
   4 カウンター設置
   5 問合せメール・フォーム
   6 企業情報(会社概要など)
   7 実店舗 a.店舗ガイド・地図 b.扱い商品の掲載 c.イベント・セール情報
   8 ネット通販 a注文方法(.カゴ・フォーム、メール、FAX・電話) b.通信販売の法規に基づく表示
   9 メールマガジンの発行
  10 掲示板、Q&A
  11 関連情報、役立情報
  12 リンク


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