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全国商店街振興組合連合会て何をする組織?

 奈良の商業とは直接関係ないのですが、一つ目の意見提言の続きとして見て下さい。
 
全国商店街振興組合連合会(全振連)はその名の通り、商店街の振興を目的とする組織である?はず。サイトにはいろんなコンテンツがあるので、一度ゆっくり見てください。
 このサイトのコンテンツに「商店街関連企業 コンサルご案内」というのがある。商店街関連企業やコンサルタントを紹介しているのだが、何とリンク登録が有料なのである。初期費用1万円、年額3万6千円です。あれ、目的が違っていませんか。
  有料であることの言い草が笑える。引用しますので読んでください。

引用文
 当会は、国の認可を受けた商店街の全国団体であり、47都道府県連傘下のもと、約2,500の商店街振興組合(15万店舗)を擁しております。全国各都市にある中心商店街の殆どは「商店街振興組合」という法人格を有しており、当会の傘下にあります。
 当会ホームページは、経済産業省、中小企業庁はじめ主要な全国商工関係団体、単位商店街等とも相互にリンクを張っていること、また、「元気な商店街」コーナーの一層の充実とホームページを開設している我が国の全ての商店街(現在約550)とリンクを張っていることなどにより、1ヶ月間で約25万件のアクセスをがあります。
 つきましては、当会ホームページは、御社並びに御社製品(業務内容)を広く、安価で、効果的に商店街及び商店街関係者にPRできる優れた媒体と確信いたしますので、この機会に是非ともご利用頂きますようお願い申し上げます。

 これって関連企業に対して、金を払って登録すれば仕事が入る可能性が高くなりますよということですよね。これは完全に本末転倒でしょう、そう思いませんか。本当に商店街を活性化させたいのであれば、有能なコンサルタントを自ら見つけ、その上で無償で傘下の商店街に広報するべきでしょう。

 登録されている企業数は以下の通りです。商店街の活性化事業がよく分かります。
  ハード
   ・アーケード・アーチ関連 4社
   ・街路灯 2社
   ・道路整備 6社
   ・駐車場 1社
   ・その他 1社 (商業施設管理)
  ソフト
   ・イベント 5社
   ・スタンプカード 4社
   ・情報機器 2社
   ・コンサルタント 2社
   ・IT 6社
   ・福祉 1社
   ・その他 5社 (印刷など)

 見ての通り、商店街の活性化は、アーケードを付けて、カラー舗装し、街路灯を付けることです。また、イベントとスタンプカードをやれば、元気な商店街の出来上がり。良いですね。こんな簡単な事で活性化できるとは私は思いもしませんでした。私のような者は、商業集積や消費流動を研究し、商店街活性化には、立地とショッピングセンター(SC)類型とテナントミックスが重要である、なんて言っている私はバカなんでしょう。いや、良い勉強をさせていただきました。



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